2008-01-01から1年間の記事一覧

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(上)(下)」村上春樹著を読んで(2)

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド(上)(下)」村上春樹著を読んでの感想及び気になったところを書いてみようと思う。 「5 ハードボイルドワンダーランド(計算、進化、性欲)」の中に 私は高級車を乗りまわしながら家には二級か三級のソフ…

特別対談「日本語の危機とウェブ進化」を読んで(2)

「日本語の危機とウェブ進化」の細かい感想及び気になった部分を書いてみようと思う。 「『日本語が亡びるとき』の衝撃」の中で梅田さんは 僕は水村さんの小説の大ファンなんです。漱石の未完の遺作を書きつがれた『続明暗』は、なかなか手強かったのですが…

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド<上>」村上春樹著を読んで(1)、特別対談「日本語の危機とウェブ進化」を読んで(1)

先日購入した「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド<上>」を読み終えた。計算士が主人公の物語と夢読みが主人公の物語が同時進行しており、まさに不思議な世界である。読み始めたころはとても不思議な世界であると感じたが、読みすすめるうちに…

「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド<上><下>」村上春樹著、「本格小説<上><下>」水村美苗著を購入

梅田望夫さんのブログで村上春樹という作家の名前をよく目にするので、代表的な作品の「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」をアマゾンで購入した。また、ネット上で最近話題になった水村美苗の小説も読んでみようと思っていたので一緒に購入を…

松田昌士

松田昌士の日本経済新聞に掲載された文章を「はてなハイク」で梅田望夫さんが紹介していた。 国鉄時代、私は常に主力組合であった国鉄労働組合(国労)と真っ向から対峙した。陰に陽に寄せられた様々な苦情、いやがらせ。国労関係者だけではなく、彼らと連帯…

保坂和志の小説「世界の奏でる音楽」

保坂和志の小説「世界の奏でる音楽」の中の文章を梅田望夫さんが「はてなハイク」にのせていたので紹介する。 批判は知的な行為ではない。批判はこちら側が一つか二つだけの限られた読み方の方法論や流儀を持っていれば簡単にできる。本当の知的行為というの…

「日本語が亡びるとき」水村美苗著を読んで(2)

日本語が亡びるとき―英語の世紀の中で作者: 水村美苗出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/11/05メディア: 単行本購入: 169人 クリック: 12,657回この商品を含むブログ (456件) を見る この前は読み終えての直後の感想を書いてみたが、今日は細かい感想に…

「日本語が亡びるとき」水村美苗著を読んで(1)

梅田望夫さんがブログで紹介した「日本語が亡びるとき」水村美苗著を読んだ直後の感想を書いてみる。 梅田さんのブックマークコメントへの発言、その発言に対する言及など、この本を読み終えた直後はどうでもいいと私は感じた。 「国民の一部がバイリンガル…

「日本語が亡びるとき」水村美苗著をもうすぐ購入

この本は今、すべての日本人が読むべき本だと思う。「すべての」と言えば言いすぎであれば、知的生産を志す人、あるいは勉学途上の中学生、高校生、大学生、大学院生(専門はいっさい問わない)、これから先言葉で何かを表現したいと考えている人、何にせよ教…

企業家インタビュー 近藤淳也を読んで

手近な成功や、お金など、単純な価値観で物事を判断しないほうがいい。例えばですが、もしも宇宙人が地球を観察していたとしましょう。彼らが、「この人間は何だか面白いことをやっているから、注目しておこう」って選ばれるような存在を目指すべき(笑)。 …

「へんな会社」のつくり方  近藤淳也著を読んで

梅田望夫さんのウェブブック「生きるための水が湧くような思考」の中で、『「へんな会社」のつくり方』近藤淳也著を紹介していたので、購入をして読んでみた。その感想を書いてみる。 『PART1「情報を共有する」』の「2、私とあなたの情報を共有する」…

「東大のこと、教えます」小宮山宏著を読んで

先日、購入した「東大のこと教えます」小宮山宏著を読んでの感想を書いてみる。 第1章「東大にしかできないこと」の「東大には、海外から優秀な教授を引き抜く力がありますか→東大にはあるが、問題は日本のインフラ」の中で小宮山さんは 千葉県と柏市、流山…

「東大のこと教えます」小宮山宏著を購入

梅田望夫さんのウェブブック「生きるための水が湧くような思考」の中で、「東大のこと教えます」小宮山宏著が紹介されていたので、先日購入をした。小宮山さんと梅田さんの対談も載っているので、とても読むのが楽しみだ。今度の休みにゆっくり読んでみよう…

「働く気持ちに火をつける  ミッション、パッション、ハイテンション!」斎藤孝著を読んで

梅田さんのウェブブック「生きるための水が湧くような思考」の中で、「働く気持ちに火をつける ミッション、パッション、ハイテンション!」斎藤孝著を紹介していた。梅田さんが解説を書いていたので読んでみた。その感想を書いてみようと思う。 「1、ミッ…

「おもてなしの経営学  アップルがソニーを超えた理由」中島聡著を読んで

梅田さんのブログで紹介されていた「おもてなしの経営学 アップルがソニーを超えた理由」を読んだ。その感想を書いてみようと思う。 第1章の「おもてなしの経営学」の中で中島さんは User Experienseは「おもてなし」だと思っています。 私はこれがいたく気…

「パラダイス鎖国  忘れられた大国・日本」 海部美知著を読んで

海部美知著「パラダイス鎖国」(1) の日記にも書いたが、「パラダイス鎖国」を購入し読了した。今日はその感想を書いてみようと思う。 第1章の「パラダイス鎖国の衝撃」、「3.パラダイス鎖国・産業」の中で、海部さんはアナリストの佐藤文昭氏の指摘を紹…

王監督のホーム最終戦

今季限りの辞任を表明したプロ野球・福岡ソフトバンクホークスの王貞治監督(68)が24日夜、福岡市のヤフードームでホーム最終戦を終え、ファンに別れのあいさつをした。「本当に幸せでした」。プロ50年、うちホークスの監督としては14年。夢を与え…

「Web2.0ツールののつかいかた」橋本大也、梅田望夫、小飼弾、野本幹彦共著を読んで(2)

先日購入した「Web2.0ツールのつかかた」橋本大也、梅田望夫、小飼弾、野本幹彦共著を読んでの感想及びメモ的なことを書いてみる。 「世界一よくわかるWeb2.0の授業の」中で「本棚.org」というサイトが紹介されていた。(P6)今度試してみようと思う。…

海部美知著「パラダイス鎖国」(1)

同級生だからというわけでもないのですが、中島さんの「おもてなしの経営学」には、先日シリコンバレーで二人で行った対談(かなり長くて読み応えがあります)が収録され、海部さんの「パラダイス鎖国」の巻末には「解説」文を書きました(あと「帯」に注目です…

「Web2.0ツールのつかい方」を購入(1)

誌面になるときは文章に少しは編集がほどこされるのかと思っていたのだが、弾さんからのメールに僕が反射神経的に返信を繰り返したやり取りそのままが、一言一句編集されずに掲載されている。 逆にいえば「凄い編集が行われたのだ」と言えるのかもしれない。…

ここ2年で読んだ本(3)

ここ2年で読んだ本を記してみる。幕末・維新―シリーズ日本近現代史〈1〉 (岩波新書)作者: 井上勝生出版社/メーカー: 岩波書店発売日: 2006/11/21メディア: 新書購入: 6人 クリック: 59回この商品を含むブログ (51件) を見る民権と憲法―シリーズ日本近現代史…

ここ2年で読んだ本(2)

ここ2年で読んだ本を記してみる。身につけよう!江戸しぐさ (ロング新書)作者: 越川禮子出版社/メーカー: ロングセラーズ発売日: 2006/10/01メディア: 新書 クリック: 3回この商品を含むブログ (10件) を見る 今までにこんな習慣、こんな風習はいいなあと思っ…

イチロー、8年連続200本安打を達成に感動

http://sportsnavi.yahoo.co.jp/baseball/mlb/text/200809180007-spnavi_1.html 「イチロー、8年連続200本安打達成!」 吉川秀和 の記事によると日本時間9月18日に見事200本安打を達成した。 ボテボテの内野安打での達成ということで、イチロー本…

ここ2年で読んだ本(1)

ここ2年で読んだ本を記してみる。 私塾のすすめ ─ここから創造が生まれる (ちくま新書)作者: 齋藤孝梅田望夫出版社/メーカー: 筑摩書房発売日: 2008/05/08メディア: 新書購入: 79人 クリック: 1,862回この商品を含むブログ (315件) を見るウェブ人間論 (新…

「ウェブ時代5つの定理」梅田望夫著を再読して 5

「ウェブ時代5つの定理」梅田望夫著を再読しての感想と気になった言葉を書いてみる。 第5定理大人の流儀 良い人々がより良く振舞えるようにする環境づくりを、 本気で考えなければならないと思う。 同時にネガティブな人々のもたらす影響を弱めて 小さくす…

「ウェブ時代5つの定理」梅田望夫著を再読して 4

「ウェブ時代5つの定理」梅田望夫著を再読しての感想と気になった言葉を書いてみる。 第4定理グーグリネス 「一から命令してほしいなら、海兵隊に行けばいい。」 エリック・シュミット (p205) という言葉がおもしろい。今までの中で仕事をしてきた中…

「ウェブ時代5つの定理」梅田望夫著を再読して 3

「ウェブ時代5つの定理」梅田望夫著を再読しての感想と気になった言葉を書いてみる。 第3定理 技術者の眼 偉大なプログラマは金に関心がない、といわれることがある。 これは必ずしも正しくない。 ハッカーたちが本当に大切にしているのは、面白いことをす…

「ウェブ時代5つの定理」梅田望夫著を再読して 2

「ウエブ時代5つの定理」を再読しての感想と心に残った言葉を書いてみる。 第2定理チーム力 「チーム力」とは、「異分野のその道のプロ」が組むことで相乗効果をたたき出す「プロフェッショナルチーム」のことを意味します。 (p72) と述べている。これがま…

「ウェブ時代5つの定理」梅田望夫著を再読して 1

http://d.hatena.ne.jp/otakechibi/20080822/1219386438(私塾のすすめを読んで) でも書いたが、梅田望夫さんの著書はすべて読んだ。今回は「ウェブ時代5つの定理」を再読しての感想及び心に残った言葉を書いてみようと思う。 第1定理アントレプレナーシ…

コラム 悲観主義とオプティミズムを読んで

梅田望夫さんの http://d.hatena.ne.jp/umedamochio/20070228/p1 [コラム]悲観主義とオプティミズム の中に オプティミズムとは、まったくもって「意志」の問題なのである。死や病を免れ得ない人間にとって、悲観主義こそ「自然」で「生来」なものなのであっ…