「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド<上>」村上春樹著を読んで(1)、特別対談「日本語の危機とウェブ進化」を読んで(1)

 先日購入した「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド<上>」を読み終えた。計算士が主人公の物語と夢読みが主人公の物語が同時進行しており、まさに不思議な世界である。読み始めたころはとても不思議な世界であると感じたが、読みすすめるうちにその世界をそうは感じなくなり、先に先に読みすすめたい気持ちにもなり、あっと言う間に読み終えてしまった。細かい感想については<下>を読み終えてから書くことにする。

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド〈上〉 (新潮文庫)

 梅田望夫さんのブログで「日本語の危機とウェブ進化」という水村美苗との対談記事が紹介されていたのでさっそく購入をし、さきほど読み終えた。「ウェブ進化論」を書いたころに比べて、「日本語圏」と「英語圏」との差が大きく開いてしまったところに失望しており、これからもその差は大きく開いていくだろうとこの対談の中で述べていた。しかしながら、この対談の最後に水村さんが「しかも非西洋語なんだから、やはり、この際苦しいけれど、なんとかがんばるよりほかはないと思います」と述べ、梅田さんが「そうですね、僕も水村さんのご本を読んでそれを実感しました」と結んでおり、非西洋語である日本語を苦しいけどがんばって護るというニュアンスで終わっているように、私は思えた。これにより少しは私の不安感は和らいだような気がする。細かい感想については後日書いてみようと思う。