「ウェブ時代5つの定理」梅田望夫著を再読して 1

 http://d.hatena.ne.jp/otakechibi/20080822/1219386438私塾のすすめを読んで)
 でも書いたが、梅田望夫さんの著書はすべて読んだ。今回は「ウェブ時代5つの定理」を再読しての感想及び心に残った言葉を書いてみようと思う。

第1定理アントレプレナーシップ

 エデンの園でイヴがかじったリンゴは、人類に「知の味」を教え、人類と世界の関係を決定的に変えてしまった。
 これが第一のりんご。
 二つめがニュートンニュートンのリンゴ。
 そして今アップルは
 第三のリンゴ、すなはちパーソナル・コンピューターを、
 私たちの机の上に置いたのである。
 それによって、文化の革命が起こる。
   ジャン=ルイ・ガセー (p29)

 という言葉があった。
 また、梅田さんは

 自分たちこそが世界史を書きかえる「第三のリンゴ」だという、そのスケール感にしびれた。この言葉で、頭をガツンと殴られたような気がしたのです。

 私もこの言葉には衝撃を覚えた。これぐらいの気概をもって仕事に取り組むこと、それは素晴らしいことだと思う。

それが進むべき道だ。     シリコンバレーの街の人々  (p50)

また、梅田さんは

私を温かく後押ししてくれたのが、周囲の人たちの「それが進むべき道だ」という言葉でした。「そうだ!そうこなくちゃ!いけいけ!という感じ。シリコンバレーの人が口にする言葉で、私は大いに勇気づけらました。

と述べている。
 こういうシリコンバレーの雰囲気がさまざまなものを生んでいくのだと思う。

「全くみず知らずの人間でも信頼できる」ということを、eベイは一億二千万人もの人たちにわからせたのだ。
  ピエール・オミディア  (p56)

また、梅田さんはこの言葉に対して

 この言葉はeベイ創業者のピエール・オミディアが語った言葉ですが、私の最も好きな言葉の一つです。

この言葉で梅田さんは、信じることが重要である、ということを教えてくれている。また、eベイは素晴らしいことを実現したと思う。

シリコンバレーの存在理由は「世界を変える」こと。
 「世界を良い方向へ変える」ことだ。
 そしてそれをやり遂げれば、
 経済的にも信じられないほどの成功を手にできる。
  スティーブ・ジョブズ  (p62)

この言葉に対して梅田さんは

この言葉は、ジョブスが愛する「シリコンバレー特有の世界観」と「アントレナーシップの真髄」を見事に表しています。

と述べている。
 「世界を良い方向に変える」という発想が、私などにしてみたらあまり頭にない。スケールが違いすぎる。これを実践することはとても素晴らしいことだ。

また、梅田さんは

アントレナーシップを支える「常軌を逸した熱」は、「やりたいことをやる」という気持ちと「社会をより良くしたい」という思いの組み合わせによって持続します。  (p65)

と述べている。
 日常の私の頭の中にあるものの中に「社会をより良くしたい」という思いは、あまり重要ではなくなっているかもしれない。反省をせねばならない。

 また、この章の初めに

もしフラストレーションが報酬よりも大きかったら、
 そして、失敗の恐れよりも欲の方が大きかったら、
 そして、新しい技術や製品がつくれるのなら、始めよ。
 (仕事を)辞めよ、
 そして(ビジネスプランを書く道具を)揃え、
 (ビジネスプランを)書き、
 (ベンチャーキャピタルから)資金を集め、
 (新しい会社を)始めるのだ。   ゴードン・ベル  (P16)

 という言葉がある。いい言葉であると思う。