読書

『ほぼ日刊イトイ新聞ー黄昏』を読む(3)

濁流って、オレも子どものころは好きで なんだか知らないけどよく見てたなぁ。 板橋の駅前のところに、 いわゆるドブ川があって、 「ゴォー」って流れ込んでる 場所があるんだけど、 その濁流を、じぃっと見てた。 40から43まで読む。もう少しで最終回と…

『だいたいで、いいじゃない。』大塚英志・吉本隆明共著を読了

『だいたいで、いいじゃない。』大塚英志・吉本隆明著を読了。江藤淳の言及があったが、村上春樹を否定するところに興味を私は思った。折口信夫もこの中にに登場したがいずれ作品を読んでみようと思う。 「だいたいで、いいじゃない。」という考え方はとても…

『ほぼ日刊イトイ新聞ー黄昏』を読む(2)

あのさ、オケラにさ、 「大きい? 小さい?」って 訊く遊びがあるでしょ 黄昏の続きを読んでみると、オケラの話がでてきた。このことは遠い昔に誰かに聞いて、やっていたようなやってないような気がする。懐かしさをすごく感じた。それにしてもこの二人のや…

『ほぼ日刊イトイ新聞ー黄昏』を読む

南 仙台四郎っていうのは、明治のころ、 仙台に実在した人で、 知能に障害があったんだけど みんなに好かれていて、 仙台四郎が来る店は繁盛する って言われてたんだって。 糸井 つまり、民間の「福の神」だよね。 それで、こういうお店に、 いまも写真が飾…

『1Q84 BOOK1・2』村上春樹著を読んで

『1Q84 BOOK1』村上春樹著の中で気になったところは 「この世の中には、代わりの見つからない人というのはまずいません。どれほどの知識や能力があったとしても、そのあとがまはだいたいどこかにいるものです。もし世界が代わりの見つからない人で…

本日注文した本

ここのところ村上春樹の作品ばかり読んでいたので、久々に宮本常一や吉本隆明関連の作品が読みたくなって、『だいたいで、いいじゃない』吉本隆明、大塚英志共著と『旅する巨人』佐野眞一著をe−honで注文をした。両方とも以前から読みたい作品であったが…

『1Q84 BOOK1』村上春樹著を読了

『1Q84 BOOK1』村上春樹著を読了した。この小説の登場人物の中で妙に「老婦人」の言葉が気になる。なぜなのだろうか。1Q84 BOOK 1作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2009/05/29メディア: 単行本購入: 45人 クリック: 1,408回この商品を…

『ほぼ日刊イトイ新聞ー吉本隆明のふたつの目』を読んで

えらい人が埋葬されるときに 生き埋めになっている人がいた時代に 自分を置いて、 その場にいたらどう思うかということと、 それから今の場所から、 「ひどく野蛮なことをやっていたものだ」 ということの両方が ちゃんと見えるということが必要なのです 昔…

『アフターダーク』村上春樹著を読了

『アフターダーク』村上春樹著を読了した。夜中の12時から朝の7時くらいのわずか7時間の間で小説が完結している。この真夜中に活動をしている人たちが登場し、いろいろなことが発生していく。とても不思議な内容である。「わたしたち」とは何か。とても…

『海辺のカフカ(上)(下)』村上春樹著を読んで

上巻の第13章の中に 「つまり、簡単に言えば、ありきたりの基準ではものを考えないということだよ」 (p225) というところがある。これは「大島さん」が「カフカ」に言った言葉であり、「佐伯さん」という人物が「ありきたりの基準」でものを考えない…

『ほぼ日刊イトイ新聞ー日本のこども 吉本隆明』を読んで

子どものことは基本的に、 全部親がやることだよ、 というふうに思っています。 だって、ほかの人が 責任を取りようが ないことじゃないですか。 これは2008年4月28日にアップされた「(1)責任を取れるのは、誰?」という記事の一部である。これは…

『海辺のカフカ(下)』村上春樹著を読了

『海辺のカフカ(下)』村上春樹著を読了した。森の奥の世界はどういう世界なのだろうか。とても気になった。いつものことながら読了した後は、なにか不思議な気持ちになる。細かい部分は、後日書こうと思う。

『海辺のカフカ(下)』村上春樹著を読み始める

昨日より『海辺のカフカ(下)』村上春樹著を読み始める。いつも村上さんの作品の下巻は、展開が速く感じる。「ナカタ」と「カフカ」とのからみ具合がどうなるか、とても気になってくる。海辺のカフカ (下) (新潮文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 新潮社…

『ほぼ日刊イトイ新聞ーテレビと落とし穴と未来と。』を読んで

糸井 登場人物の中で いちばん大人っぽいのは、その親父ですね。 吉本 そうなんです。 それでぼくはまた「へぇ」と思いました。 専門というのはちがうものだなと思ってね。 一日貸したから、いくらくれとか、 そういうふうに言ったら、 ただの中小企業ですよ…

『海辺のカフカ(上)』村上春樹著を読了

『海辺のカフカ(上)』村上春樹著を読了した。「ジョニー・ウォーカー」の登場の章で衝撃がおおきく、読む速度がスピードダウンしてしまった。「僕」と「ナカタ」を関連づける雰囲気がしばしば現れてきた。この後の展開がとても楽しみである。 細かい感想と…

『海辺のカフカ(上)』村上春樹著を読み始める

『海辺のカフカ(上)』村上春樹著を読み始める。今のところ物語がたんたんとすすんでいく感じがする。まだ、半分くらしか読んでいないが、この後「カフカ」がどうなるのか、「ナカタ」と「カフカ」がどうからんでくるのか、展開がとても楽しみだ。海辺のカ…

『ノルウェイの森(上)(下)』村上春樹著を読んで

この小説の中に 死は生の対極としてではなく、その一部として存在している。 (上p54) という一節がある。生と死は別のものではなく生の延長線上にある、と言う風に私は勝ってに解釈をした。私は死というものはこういうものであると思う。けして終わりで…

『ほぼ日刊イトイ新聞ー2008年吉本隆明』を読んで(4)

糸井 アメリカのテレビドラマを見てれば、 だいたい予言できるってことでしょうか。 吉本 あ、それはそうですね。 そう思います。 それは早いですよ。 糸井 小説だと、ちょっとずれちゃいますね。 小説は大衆の共感じゃなくて、 書きたいものを書くから違う…

『ほぼ日刊イトイ新聞ー2008年吉本隆明』を読んで(3)

進歩的な人から保守的な人、全部集めて考えて、今生きてる政治家の中じゃ、舛添さんって人を、政治家らしい政治家ってのはこの人だけだよ、と思ってました。 だけど、同時にどこまでつづくかな、とも思ってました。 つまりあの人は、いわゆる素人ですから、…

『ノルウェイの森(下)』村上春樹著を読了

『ノルウェイの森(下)』村上春樹著を読了した。 やはり、これまでの村上作品とは違うものを感じた。また、特に直子の作品中に出てくる言葉はとても面白く共感するものがとても多かった。ノルウェイの森 下 (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講…

『ほぼ日刊イトイ新聞ー2008年吉本隆明』を読んで(2)

糸井 そうすると、小沢さんを大事にしなきゃ、ということになります。 吉本 そうそう。それがよくわかってるから、あのとき、みんなが大事にしたんですよ。押しまくったら分裂するから、一生懸命になって鳩山と菅というのが止めたわけですね。 これは200…

『ほぼ日刊イトイ新聞ー2008年吉本隆明』を読んで

糸井 ということは、自民党が言ってるほど「民主党は政権取れる党じゃない」というのは、間違いですね。 吉本 間違いと思います。自民党と民主党は同じようなもので、むしろ何か新しいことが起こるとすれば、民主党がうまくいったとときにそうなるでしょうし…

『ノルウェイの森(下)』村上春樹著を入手

e-honにて注文をしておいた『ノルウェイの森(下)』村上春樹著を購入した。ノルウェイの森 下 (講談社文庫)作者: 村上春樹出版社/メーカー: 講談社発売日: 2004/09/15メディア: ペーパーバック購入: 26人 クリック: 230回この商品を含むブログ (550件) を見…

『民間暦』宮本常一著を読んで

民間暦第2部「神を招く木」 神を向かえるためには、神の来り給うための目じるしが示される。いわば神を招く木である。正月の門松はその神を招く木であった。今日ではまったく飾りとなってしまって、松の若木を伐ることは国策に反するとか、あるいは然らずと…

『ノルウェイの森(上)』村上春樹著を読了

『ノルウェイの森(上)』村上春樹著を読了した。「緑」と「直子」、それぞれに気になる女性である。これから僕とどうなっていくかが楽しみである。また、「突撃隊」もとても愉快な存在だ。細かい感想は下巻を読了してからにしようと思う。

『ノルウェイの森(上)』村上春樹著を読み始める

『ノルウェイの森(上)』村上春樹著を読み始める。本の帯に書いてあったのだが、2011年に映画化されることが決定されているらしい。また、この作品はつい最近一千万部を突破した。 まだ、少ししか読んではいないが、なにか他の作品とは少し違う雰囲気が…

『民間暦』宮本常一著を読了

『民間暦』宮本常一著を読了した。特に印象に残った部分は「民間暦」のなかの「むすび」の部分だ。田舎がさびれてつまらなくなったことの理由をこの部分で著者が述べている。なるほどと思った。細かい感想は後日書くことにする。民間暦 (講談社学術文庫 (715…

『ノルウェイの森(上)』村上春樹著を入手

『ノルウェイの森(上)』村上春樹著をe-honで購入した。自宅に『1Q84』もあるが(私が購入したのではないが)、『ノルウェイの森』それから『海辺のカフカ』と『アフタダーク』を読んでから『1Q84』を読もうと思っている。ノルウェイの森 上 (講談…

『民間暦』宮本常一著を読んでいる

今日は「民間暦」の第1部を読了し、第2部を読み始めた。第1部では民間暦と年中行事について、第2部では「物忌」「みそぎはらい」「神を招く木」などについての内容である。古くからの日本の行事について書かれておりとても面白い。

『民間暦』宮本常一著を読み始める

『民間暦』宮本常一著を読み始め、「新耕稼年中行事」を読了した。タキギやワラ細工に農具のことなど興味深いものが多数あり、当時の日本の人々の暮らしぶりがよくわかる内容であると思う。民間暦 (講談社学術文庫 (715))作者: 宮本常一出版社/メーカー: 講…