『ほぼ日刊イトイ新聞ー2008年吉本隆明』を読んで(3)

進歩的な人から保守的な人、全部集めて考えて、今生きてる政治家の中じゃ、舛添さんって人を、政治家らしい政治家ってのはこの人だけだよ、と思ってました。
だけど、同時にどこまでつづくかな、とも思ってました。
つまりあの人は、いわゆる素人ですから、強引に、いろんなことにかまわずやるわけです。だけど、ああいうことはどこかで玄人の自民党の政治家に必ず止められちゃう‥‥
まあ、もう止められましたね。
あれをもっとつづけてたら、自民党は選挙したって勝ちだったでしょうね。
完全に勝ったと思いますけど、止めちゃったですね。

 この記事は2008年2月26日にアップされた「(6)あまり遠くをみなくても、世界の動きは占える。」の中の吉本さんが述べた一部である。吉本さんは舛添さんをここで政治家らしい政治家といっているが、もともとあまり好きではない政治家であった。
 しかし、この記事を読むと吉本さんがいうことも一理あるかもしれないと感じた。結果的には舛添さんを自民党はとめ、2008年7月の参議院選挙で大敗し、今回の選挙で政権を民主党に奪われたわけだから。
 2008年2月の時点で、自民党の行く末を断言していた吉本さんはとてもすごいと私は思う。