『1Q84 Book3』村上春樹著を読んで

 読了してからけっこうな日にちが経過した。Book3はストーリーの展開がとてもBook1や2に比べて、ゆっくりとしていた感じがした。大きな変化もなく淡々とである。特にインパクトのあった場面もなく読みきってしまった。かといってつまらない内容でもなく、楽しむことが十分できたように思う。
 ちょっと気になった言葉があったので記しておく。

彼はその道具を使って多くの貴重な事実を発見した。世の中の人間の大半は、自分の頭でものを考えることなんてできないーそれが彼の発見した「貴重な事実」のひとつだった。そしてものを考えない人間に限って他人の話を聞かない。  (p191)

1Q84 BOOK 3

1Q84 BOOK 3