『旅する巨人』佐野眞一著を読了

『旅する巨人』佐野眞一著を読了する。
この宮本常一の言葉がとても印象に残った。

長い道だ。はてしない道だ。ずっと昔から歩き、何代も何代も歩き、今も歩き、これからさきもあるいていく。それが人の生きる道だ。後ずさりのない道だ。前だけあるいていく道だ。
歩くことに後悔したり、歩く事を拒否したり、仲間からはずれても、時は、人生は待ってくれない。時にしたがい、時にそれをこえていく。そして倒れるまであるく。後からきたものがわたしたちのあるいた先を力づよくあるいて行けるような道をつくっておこう。  (p449)

旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三 (文春文庫)

旅する巨人―宮本常一と渋沢敬三 (文春文庫)